2016年9月25日日曜日

神々とつながる香り☆サンダルウッド

秋分の日のワークショップでも使用した、サンダルウッドの産地は、南インドのマイソールが有名です。インドの人々の暮らしは香りと共にあり、朝夕のお祈りの時間や、寺院ではお香や香油の香りが立ち込め、神への献身を高める一翼を担っています。

その中でもサンダルウッドは、インドの人々にとって、最も身近であり特別な香りのように思います。


インドを訪れた時に、地元の方から贈り物としてよく頂くのが、サンダルウッドの精油やお香です。おもてなしと親しみの気持ちを頂いたようで、いつもとても嬉しくなります。

サンダルウッド油の抽出には木の心材のみが使われ、成長に30年以上、精油を抽出するのに60年程のものを使うので、とても高価な精油であり、その希少価値から現在は、政府により伐採制限と輸出規制がかけられています。オーストラリア産のサンダルウッドは、もう少し手頃な値段で売られていますが、やはり香りの芳しさはインド産には及ばないように思います。

古来より、伝統医療の重要な薬剤として使用された歴史があります。身体への作用としては、腸と泌尿・生殖器系、呼吸器系に関わる不調に役立ちます。

わたしは気管支が弱く、体調不良の時はまず喉の痛みがでることが多いので、粘膜の保護と消炎作用のあるサンダルウッドに、ユーカリペパーミントのブレンドで芳香浴をよくします。

また、サンダルウッド+ペパーミントをブレンドしたホホバ油で頭皮マッサージした後に、蒸しタオルで髪をホットパックするのも、とてもおすすめです。

サンダルウッドは、古来よりアジアの国々で、寺院の建材や神々の彫像に使われ、祈りや瞑想の時に神への献身を高める香りとして使われてきました。日本でも、「白檀」=サンダルウッドのお香はとても馴染みがありますよね。肉体感覚を高め、「現在」にわたしを置いてくれます。官能的でもあり、深く鎮静させます。


わたしは縁あって、度々インドを訪れていますが、神々が何の違和感もなく人々の日
常の中に溶け込んでいて、インドの人々の祈りは、まさに神々への「LOVE」です。
その姿を見るたびに、美しいなあと思うのです。その風景を思い出させてくれるのが、サンダルウッドの香りです。